泉自然公園は千葉都心部から東南東約11キロの場所にある面積約44ヘクタール(東京ドーム約9個分)の公園です。
平成二年に「さくら名所100選」の地に認定され『お花見広場』や『一本松広場』草原の桜は満開となり、木々の新緑の薄い緑と、薄桃色の桜の花が見事で大勢の人の目を楽しませ、心を浮き立たせています。
今年の桜の開花時期には気温の低い日が続き、強い風や雨が降りましたが、いつもよりも長く4月の半ば過ぎまで桜の花が楽しめましたね。
わたしも平日に仕事を休み、泉自然公園の桜を楽しんできました。
到着は6時半、朝早いので公園は静かです。少し肌寒さもありましたが、太陽が昇るころにはぽかぽかと春の陽気になってきました。
ソメイヨシノも満開!花びらが遊歩道をピンク色に染めています。朝の光に照らされてはらはらと舞うさまが光を放ちとてもきれいでした。
少し葉がでている枝もありました。新緑の薄い緑と桜の花びらのコントラストがとってもかわいい
敷地が広くて本当に気持ちが良いので、朝の空気を感じながらたくさん歩きました。林道や階段、ゆるやかな坂道もありますので、履きなれた歩きやすい靴がおすすめです。
椅子やレジャーシートを持参しようかと思いましたが、木製の座りやすそうなベンチが何か所も設置されていました。
テーブル付のベンチもあるので、ゆっくりできますよ。
友達が朝早くから美味しいお弁当を作ってくれました。春を感じるたけのこご飯にお稲荷さん、菜の花の胡麻和え、おからに人参とごぼうの肉巻き、春キャベツの塩もみ!
わたしはお菓子とみかんとチョコレート、飲み物をGREGORYのリュックに詰めて持っていきました。朝早いので公園は貸し切りのようで、桜を見ながらなんとも贅沢な時間です。
※目次から見たい箇所へとジャンプできます。
冬には多くの野鳥が飛来し、特にオシドリが有名です。
冬場にはカモ類をはじめ多くの野鳥が飛来し、特にオシドリが有名で千葉市内一の探鳥スポットとして人気の場所です。
わたしも「カワセミ」や「オシドリ」を見ようと友達に誘われ何度か早朝に訪れましたが、チッチッチッーという高い声で鳴き、水辺すれすれの高さをスーッと飛ぶカワセミの青い姿を初めて見たときは感動しました。
オシドリは「オシドリ夫婦」という言葉通り、オスとメスのペアで行動しています。主に池の木が生い茂っている水辺の木陰に隠れていたり、水辺に低く枝を伸ばした木の上で休んでいることが多く、なかなか見つけることができませんでした。
はじめはどこにいるのか全く見当もつかず、生態もわからなかったので探せませんでしたが、何度か通っているうちに、隠れて休んでいる場所がわかってきました。
桜の時期にはもうオシドリは居ませんでしたが、今年も冬になったら双眼鏡を持ちオシドリを見に行こうと思っています。
初めは何も持たずに探していましたが、遠くの木陰のオシドリをどうしても見つけたくて、双眼鏡を購入しました。
『春の妖精』カタクリの花 自生地
オシドリを見に行くときは、「上の池」「中の池」「島の池」を見ながらカモやオシドリがいる「下の池」をぐるっと進みますが『菖蒲田 しょうぶだ』の近くにはカタクリの花が咲いていると聞いたので、今回は左側に進みます。
カタクリの花は3月下旬から4月の上旬にかけて、薄紫のスミレより少し大きい可憐な花を咲かせます。今回は少し時期が遅かったので、花が落ちてしまい2~3輪くらい見ることができました。
山地の林の中に群生し葉っぱにはまだらの模様があります。花を咲かせた後は地上にでている部分は枯れ休眠し種で増えますが、発芽から花を咲かせるまで8年から9年もかかるそうです。
花を咲かせるまで、そんなに時間がかかるとは全然知りませんでした。球根からは名前の通り「片栗粉」が作られるそうです。
赤い印がカタクリの自生している場所です。
カタクリの種子にはアリが好む物質(エライオソーム)が付着して、アリが巣穴の近くまで運ぶので斜面の上のほうまでカタクリが増えているそうです。
ニリンソウとイチリンソウ
カタクリの花の近くには白い「ニリンソウ」や「イチリンソウ」が木漏れ日の中、白い明かりをともすように咲いていました。
ニリンソウは1本の茎の葉の上からふたまたに分かれ2輪のお花を咲かすのでニリンソウ、イチリンソウは1本の茎から1輪のお花を咲かすのでイチリンソウと呼ばれているそうです。
友達は山野草にも詳しく、教えてもらい、わたしは初めて知りました。
雑木林の半日陰に群生し、ニリンソウの若葉は山菜として食べることができるそうですが、イチリンソウは食用にはならないそうです。
ニリンソウもイチリンソウも春先に花を咲かせ夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごします。花のはかなさからカタクリ同様に「春の妖精」と呼ばれています。
山野草は派手さはないけれど、可憐さと、はかない美しさを感じます。
赤い印がイチリンソウやニリンソウが自生している場所です。
浦島太郎が釣り糸をたらした姿の「ウラシマソウ」
近くには「ウラシマソウ」も沢山咲いていました。ウラシマソウの名前は、花の形が浦島太郎が釣り糸を垂らしている様子を連想させることから由来しているそうです。
子どものころは裏の山に(田舎住みなので)ウラシマソウが沢山咲いていました。子どもなので「ウラシマソウ」という名前も名前の由来も知らなかったので、日陰に咲くへびに似た花姿から「ヘビクサ」と呼んでいました。
ウラシマソウの花言葉は「遠くの友を思う」「別れた友への思い」「注意をおこたるな」などです。
浦島太郎は竜宮城でもらった玉手箱を疑うことなく開けてしまいお爺さんになってしまいました。そのことから「注意を怠るな」という花言葉がつけられたそうです。
老人となった浦島太郎は、今までの友達をすべてなくし寂しく過ごしたのでしょう。このことから「遠くの友を思う」「別れた友への思い」という花言葉がつけられたといわれています。
四季折々の花が楽しめる泉自然公園
<1月>サザンカ
<2月>ロウバイ
<3月>椿、梅、コブシ、花桃、マンサク
<4月>ソメイヨシノ、枝垂れ桜、サトザクラ、ハナズオウ、カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、スミレ、ウラシマソウ、キランソウ、ヤマブキ、レンギョウ、ヤマザクラ、ムラサキケマン
<5月>ノダフジ、ハナミズキ、トチノキ、ナルコユリ、コデマリ
<6月>紫陽花、ムラサキシキブ、ビョウヤナギ、キンシバイ、ハナショウブ、スイレン
<7月>ヤブカンゾウ、ヤマユリ、チダケサシ、ヤマハギ、ムクゲ
<8月>ハス、サルスベリ、フヨウ、キツネノカミソリ、アキノタムラソウ、ヤマホトトギス、ミズヒキ、ヤブラン
<9月>スイフヨウ、ナンバンギゼル、キバナアキギサ、イヌショウマ
<10月>キンモクセイ、ギンモクセイ、ヤマトリカブト、サラシナショウマ
<11月12月>サザンカ
ただ公園内を歩き、花をめでるだけでもなぜか癒され、エネルギーが充電されるような気持になります。
利用案内とアクセス
利用案内
- 入園料:無料(休園日なし)
- 開園時間:4月~9月はAM8:30~PM5:00 10月~3月 AM8:30~PM4:30
- 駐車場:有り 入園は閉園の30分前まで
- 駐車場料金:大型車1,500円 マイクロバス1,000円 普通車400円 オートバイ/自転車:無料
交通案内
- バス利用:JR千葉駅前バスターミナル10番乗り場から、ちばフラワーバス中野操車場行き約45分「泉公園入口」下車徒歩10分
- 車利用:国道126号(東金街道)を東金方面へ野呂町まで、泉自然公園入口(案内標識)を右折、または千葉県東金道路「高田IC」で下り左折約1km先を左折
若葉公園緑地事務所
- 住所:〒264-0001 千葉県千葉市若葉区金親町244-6
- TEL:043-306-0101 FAX:043-306-0033
お弁当を持参すれば、駐車料金400円だけで、1日中楽しめます。こころとからだのデットクス
たまにはのんびり自然散策いかがですか?
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