成田市 ワットパクナム日本別院 『カティナ衣奉献祭り』比丘(びく)に仏衣を献上するお祭りに行って来ました。

タイ古式マッサージの施術を受けているピュアで『シエスタさん、またお祭りが11月にありますよ。水かけ祭りの時より、もっと沢山お店が出ますよ』『僕たちもまた出店するので、良かったら来てください』

と、タイの雰囲気を楽しみながら、タイ料理が無料で食べられる、とっても魅力的なお誘いをいただいたので、ワットパクナム日本別院で行われる、タイのお祭りに行って来ました!

秋のお祭りは『カティナ衣奉献祭り』です。これは比丘(びく)僧侶に仏衣を献上するお祭りです。

11月2日、お祭りの前日は朝からずっと雨でした。

来場者のための駐車場の準備や、テントの設営準備があると言っていたけれどこの雨で大丈夫なのかな・・・と部外者ながら心配しましたが、お祭り当日は秋晴れのさわやかな良い天気でした。

春のタイの旧正月を祝う水かけ祭り『ソンクラーン』のときは、あまりにも人が多く駐車場に停めることすらできず、なくなく帰ってきたので今回はリベンジ、母の軽自動車を借り朝7時半には到着するように出かけていきました。

ソンクラーンの後に寺院に行き駐車場の様子は下見しているので、慌てることもなく、運よく手前の小高い駐車場に停められました。※ここは細い坂道をバックで下りてきた駐車場です。

朝早いので車は少なく、車を停める枠も大きくとられているので余裕です。帰りに車が出しやすそうな位置に停め、まだ7時半を過ぎたばっかりだからお店の準備もできていないだろうと、本を読んで待つことにしました。

待っている間も会場からは賑やかなBGMが聞こえソワソワします。ちょっと早いかなと思いましたが、8時にお寺に向かうと、もうすでにたくさんの人で賑わい、お祭りが始まっていました。

『春の水かけ祭りは、タイに帰る人も多いので、秋のお祭りの方が人が多いですよ』と聞いてはいたけれどすごい人です。そして皆さんもう屋台でふるまわれるタイ料理を食べています!!

コロナで出店数が減ったそうですが、それでも70店舗参加しているそうです。

寺院の建物をぐるりと取り巻くように屋台が並んでおり、お店の名前なのか、料理の名前なのか、わたしにはさっぱりわからないけれどタイ語の看板がでています。

屋台の食べ物は全部フリーだから好きなものを食べて良いとは聞いてはいたものの、初めての参加、ましてや一人だったので、ぶらぶらと屋台を見ながら歩き、カオマンガイの屋台でお料理をもらいました。ほんとにタダなんだ。

鶏のゆで汁で炊いたご飯に、蒸した鶏肉を包丁でザクザクっと切ってのせ、その上に特製ソースをかけてくれます。タイの市場に遊びに来たような感じがします。

このカオマンガイが本当に美味しかった!外で食べるから美味しさが倍増したのかも。

「ありがとう」くらいタイ語でいえばヨカッタけれど、日本語で「ありがとう、いただきます」と言って座れそうな場所をさがしてさっそくいただきます。

目次

タンブン(徳を積むこと)

タイにはタンブン(徳を積むこと)という考え方があり、お寺に寄進したり、托鉢する僧侶に施しを与えたり、恵まれない人々を援助することで喜捨寄進をすることで善行を積み重ね、より良き来世を迎えることを願います。

タイ人は輪廻転生を信じており、タンブンをすればするほど来世では幸せな生まれ変わりができると信じられています。

最大のタンブンは僧侶として出家することですが、在家信者も様々な方法で徳を積むことができるそうです。

お祭りの時に、料理を振舞うのも『タンブン(徳を積むこと)』美味しく食べて楽しんでいる姿を見て、食事の提供者も喜びを感じて、またそれによって食事の提供者の功徳を積めると考えているからだそうです。

前にも書いたけれど、なかなかできない、素晴らしい考え方だと思います。

参拝者もタイ人、お店の人もタイ人、聞こえる言葉も音楽もタイ語!最高です!

お祭りに参加している人もほぼタイの人、お店の人もタイの人、聞こえる言葉も流れる音楽も看板も当たり前だけどタイ語なので、なんだかタイに旅行に行ったような気がしてきました。

ところどころに、1,000円札がはさまれたおひねりの木みたいな飾りが置かれています。

ウボーソット(府薩堂 ふさつどう)の前には大きなテントが張られ、椅子が並べられています。テントはグリーンの屋根にピンクと水色のドレープ、そして椅子は赤です。カラフルでとってもかわいい。

占いコーナーみたいな場所もあります。

食べ物の屋台がならぶ一角に、オレンジ色の布を置いたお店があり、何だろう?タペストリーとかかな?と思いましたが、よく考えたらお坊さんの袈裟のようでした。ウボーソットの中で比丘(びく)お坊さんに献上する仏衣です。

ウボーソットの儀式が始まる前に、タイ舞踊を踊る女性たちを先頭に、たくさんの人がオレンジの仏衣を持ち(これからお供えをするのだろう)建物の周りを何周も練り歩いていました。

家に帰り、ブログを書くのに調べて初めて『カティナ衣奉献祭り』比丘(びく)僧侶に仏衣を献上するお祭りだと知りました。

ウイハーン(仏堂)にはデンファレの花を供えて

ウイハーン(仏堂)の前には、甘いお餅みたいなお菓子とデンファレの花を置いているお店がありました。花は仏堂にお供えします。ちょっとお参りしてみたかったのですが、お参りの所作を知らなかったので勇気がでませんでした。

デンファレは本当にタイのお花という感じ。昔、タイから仕入れた花を扱う会社で働いていたことがあるので懐かしいです。

『ウイハーン参拝の手順』調べました!

  • 線香に火をつけ手に挟んで仏像を拝んだ後、線香立てに線香を立てる
  • 御籤を振って棒をとりだし、棒に記された数字と同じ番号のおみくじを棚からとる
  • 内容が好ましければ持ち帰り、好ましくなければウイハーンの外に置かれた木製の台に結ぶ
  • 比丘の像に、自身の身体の悪いところと同じ個所に金箔を貼り治癒を願う

お祭りの後にお寺に行き、中を撮影させてもらいました。仏堂はこのような感じです。

芝に座ってピクニック!

天気がとてもいい。みなさん楽しそうです。

鯉のいる池のそばに咲くおしろい花。どんぐりもたくさん落ちていた。

靴の先だけ、ブログに登場。

庭園のヤック(夜叉)の像

庭園のヤック(夜叉)の像の前では少年が祈りをささげていました。

カオマンガイ、タイビーフンと食べた後はタイマッサージでお世話になっているピュアの屋台に、ピュアの出店は日本風のうどんと焼きそばです。ゆで卵が入ったわかめたっぷりのうどんをいただきます。この時点でかなりおなかはいっぱいです。

タイビーフン、お水もいただきました。

ゆでたまご、きざみ葱、ナルトにたっぷりのわかめがのっています。タイ料理の中では珍しく日本食の屋台になります。辛さにしびれた後にやさしいスープでほっと一息つけました。

見学しては食べ、見学しては食べをくりかえし、こちらはタイのソーセージ。焼けるまでに時間がかかるので、長い列ができています。ソーセージの中には粗挽きの豚肉と春雨のようなものが入っています。鳥の手羽と一緒に炭火で焼かれているので香ばしく、とっても美味しいです。

こちらの屋台の横には、魚を丸ごと1匹焼いているお店もありました。大きさは鮎くらい、姿も鮎の塩焼きに似ています。

鮎の塩焼き風の魚も大人気ですぐになくなりました。

タイのソーセージと鳥の手羽先焼き

大サーラー(講堂)

大サーラー(講堂)の扉も開いていたので、中を見学させてもらいました。

中にはブッダの像や、ルアン・ポーソッドの像、ワットパクナム本院の僧長の像が飾られていました。

左手側には生まれ曜日の守り神が並べられています。日本と違って自分の生まれた日の曜日ごとに神様がいるようです。私は金曜日の神様でした。

大サーラ(講堂)の中は、掃き清められ埃ひとつありませんでした。外にあるトイレもお借りしたけれど、こんなに人が集まる場所のトイレなのにとっても清潔。日本のお寺もそうですが、作務も修行のひとつ、掃除をして整えることで、自身の心も整うのだなぁと感じました。

庭にも曜日の神様が祀られています。

金曜日の神様

しびれる辛さの青いパパイヤのサラダ

最後に、もうちょっと何か食べようとタイ風春雨をもらったら、まさかのライス付きでした。

別のお店で、パパイヤのサラダを少し乗せてもらい「カライケドダイジョウブ?」と聞かれたけど『わたしは辛さには結構強い、辛いといってもそんなには辛くないんでしょう』と、心の中で、たかをくくっていましたが

こんなにいかにも辛くないような色をしているけど、ものすごく辛い!口がしびれるくらい辛い。ベリーベリーホットです。

思わずシェークのお店を探してしまいました。

いただいてばかりじゃなくて、わたしも鯉にタンブンしようと池にいきましたが、餌がなかった。

タンブンできず。鯉よゴメン。

異国のお祭り、異国の雰囲気、秋の日の楽しい時間を過ごし、もう食べられないと言いながら、カップラーメンももらい、ピュアの屋台で焼きそばまでお土産にもらってしまいました。

また来年も参加したいな。次は1,000円札を持って、わたしもおひねりみたいな事をしてみたいし(これは日本人は必要ないようです)ウイハーン(仏堂)でお祈りもしてみたい。

ピュアの皆さん、誘っていただきありがとうございました。

あとがき

鮎みたいな魚と思っていたものは、なんと『なまず』でした!なまずの丸焼き!

タイでは、日本でいうと『うなぎ』のようにスタミナをつけたい時に食べるそうで、味も食感もうなぎに似ているそうですよ。

お寺の周りの屋台をぐるぐると、気がつけば3時間も楽しんで大満足で帰って来たのですが、お寺の裏にある駐車場のスペースに大きな龍のオブジェがあり、その周りにも出店(有料)が沢山出ていたそうです。そこまで見なかった!何してるのわたし(泣き)

クイックタイマッサージや鶏の丸焼き、タイラーメンのお店がいろいろ有ったと聞き、また次回の楽しみが増えました。

口がしびれるほど辛かった、パパイヤのサラダも今もうすでに『また食べたいなぁ』と言う気持ちになっています。皆さんもお時間ありましたら、車で行けるタイ!是非訪れてみてください。

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